北京大学医学部ブログ

2019年度北京大学医学部進学コース開学式

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2019年4月8日(月)に、2019年度北京大学医学部進学コース開学式が挙行されました。当日は、中国より北京大学医学部留学生事務局長や、順天堂大学付属順天堂医院より来賓の方がご参列くださいました。



北京大学医学部留学生事務局の唐事務局長からは、「学生たちにはグローバル社会のリーダーになることが望まれており、北京大学医学部にはそれが実現できる環境がある。経験を積む機会を最大限に活用し、イノベーション思考力や博愛の精神を養っていただきたい。」との期待のお言葉をいただきました。

東京での中国語教育を担う北京語言大学東京校の彭校長からは、「中国語学習において重要なことは、「孜々不倦(ししふけん)(コツコツ努力を続けること)」。たくさん聴き、話し、読み、書くこと。日本人にとって中国語の発音は日本語とは異なるため戸惑いもあるかもしれませんが、漢字が理解できる日本人は他国の学生に比べ、大きなアドバンテージがある。中国では医師を形容する特別な表現として「白衣の天使」という言葉があり、彼らは神様から病人を救うために世界に派遣された使者であるため神聖な職業と言われている。その医師を目指すために前提となる中国語の教育を全力で提供する。」と暖かなお話をいただきました。



順天堂大学医学部付属順天堂医院からは、現在、総合診療科で活躍している医師に来賓いただきました。実はこの方、当プログラムOBで北京大学医学部卒業生。先輩としての立場からもお話しいただけました。
「北京大学医学部に留学して3つのことを学び身に付けました。ひとつ目は中国語です。特に医療現場で使い専門用語は貴重な財産となっています。二つ目はグローバルな友人・人脈を得ることができたということです。今でも仕事やプライベートで海外に行ったときはその国にいる学友や北京大学医学部在校生と交流しています。三つ目は非常に自信がついたということです。もともと内気な性格でしたが、いい意味でも悪い意味でも試練をくぐり抜け、勉強や人間関係でも自信を持てるようになりました。北京大学医学部生は1年生から6年生まで非常に仲が良く、お互い助け合いながら切磋琢磨しています。私もOBとして医師として助言し、助けられるところは助けたいと思っています。実際に北京大学医学部を卒業し、日本で医師となった自分は生き証人として存在しますので、留学に迷いなく勉学に励んでいただければ必ずや医師になれます。応援しています。」



最後に新入生代表挨拶として、「今後医療の現場でも需要が増大する他言語対応のため、中国語のみならず英語その他の言語も積極的に習得を目指します。医師になるだけではなく、患者に必要とされる医師になるため、常に初心を忘れず努力を続ける。」との誓いの言葉を受けました。

これから北京大学医学部本科生を目指し、東京で中国語及び理数科目の学習を行います。初めて学ぶ中国語、また中国語での理数科目の学習など、不安もたくさんあると思いますが、来賓の皆様からの心強い励ましの言葉を胸に、決意新たに新生活をスタートいただきたいと思います。今日ここに入学した新入生が立派な医師になるために、スタッフ一同サポートしてまいります。