北京大学医学部ブログ

医学部進学コースの交流会を実施しました

医学部ブログ
北京大学医学部進学コースの学生が、中国の大学への入学に必要な中国語・理数科目を東京で勉強しています。中国語の授業は、北京語言大学東京校の経験豊富な教師陣が教えており、初学者でも安心してマスターできる語学教育の環境を整っております。
12月19日(金)、医学部進学コースの学生たちが、北京語言大学東京校の彭校長と交流を行いました。
交流
交流会で、学生の皆さんが、それぞれ「なぜ中国の大学の医学部に入りたいか」を発表しました。
人助けをしたい、人類に奉仕したいため、医学部を目指しており、そしてずっと中国に興味を持っているため、北京大学医学部で勉強したいとの学生がいれば、親は中国人で、自分は華人として、ずっと医師という職業を尊敬しており、中国で医学を勉強すると打ち明けてくれる学生もいました。
また、学生の中には、遺伝子治療や中医学に興味があり、中国に行けたら、中国の遺伝子治療、中医学と西洋医学の違いについて、知りたい学生もいました。

日本でも中国でも、「医師」は人類のために奉仕する「聖職」と見なされ、中国では「医療」に関する多くの四字熟語があります。
彭校長より下記のいくつかを枚挙していただきました。
「起死回生」、「妙手回春」、「救死扶伤」、「手到病除」、「药到病除」、「白衣天使」。
日本でも「起死回生」、「白衣の天使」の言い方がありますので、医療についての表現からでも、日中両国の一衣帯水の関係を窺えます。

また、彭校長より、北京大学医学部の有名な卒業生を紹介してくれました。
北京大学医学部の代表的なOB・OGと言えば、下記の2名が中国全土に知れ渡った人物として、名前を知らない中国人はいないでしょう。
屠呦呦さん:中国著名な女性薬学者。 中国の伝統医薬から画期的なマラリア新薬を生み出し、2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。屠さんが北京医学院(現:北京大学医学部)出身です。
また、2003年SARS感染対応の指揮、及び今年の新型コロナ対策のリーダーとして、中国の「共和国勲章」を授与された鍾南山医師も北京医学院(現:北京大学医学部)の卒業生です。

最後に、彭校長から医学部進学コースの皆さんに激励と期待の意を含め、下記の4つの言葉を送っていただきました。
「勤学」「善思」「多看」「好问」
(勤勉の大事さ、探究心を深める大事さを説明するお言葉)

医学部進学コースの皆さんが、これから中国で医学を勉強するにあたって、自ら道を切り開いていかなければならないですが、ぜひ4つのお言葉を肝に銘じて、逞しく知的追求を貫いていただければと思います。