北京大学医学部ブログ

医学部進学コース ~機動課「中国医療事情」~

医学部ブログ
医療機器メーカー社員として中国駐在経験があり医療通訳者でもある安藤先生に、中国での業務、病院訪問などを通して見えた中国医療事情に関してご講演をしていただきました。
ほとんどの進学コース生は中国に一度訪問した程度。まして中国の医療事情となると全く未知の世界。動画や写真を使ったプレゼンに皆興味津々です。



話の中で学生が一番沸いたのが、中国の病院における『点滴』事情です。
日本ではベッドに寝ながら、点滴が終わるのをじっと待つというイメージです。一方中国では椅子に座わってスマホを操作しつつ点滴が終わるのを待つのが主流のようです。そのため多くの病院で点滴コーナーを設けおり、中には院内にネットカフェのような有料スペースを設置しているところもあるという話しを聞き、点滴が一般的な処置となっていることを知りました。



点滴1つとっても処方の方法、考え方が異なる中国で西洋医学や中医学(東洋医学)を学びます。人口が多い分臨床例も多く、また世界との医療の違いに触れるとともに様々な手技を学び経験を積むことになります。
地球規模での人の移動が今は簡単にまた安価に可能になりました。ある地域で発生した病気が知らないうちに人とともに移動し、他の地域で広がることは避けて通れない現実となっています。その意味からも様々な症例や医療に違いに対応できる力を育んでほしいと思います。



違うことはわかっているが何がどう違うのかの知識がない中で、小さな違いでも具体的例を知ることができたことはいい始まりになったのではないでしょうか。

実施:2019年11月27日