北京大学医学部ブログ

予科コース 感想レポート

学生ブログ
予科コースを修了し、北京大学医学部へ合格したT. Y.さんより予科コースでの感想レポートです。

まず最初に私が中国語を習い初めてから北京大学の予科コースが終了するまで約1年2か月ありましたが、この間はとても充実していたように感じます。というのも、進学コースが東京で始まり、中国語を習い始めるまで全く中国に縁のなかった私からしますと、0から中国語をはじめ(本当に“你好”と“谢谢”しか知りませんでした笑)約10か月後に北京に行き、数か月留学生として生活、勉強したということは今振り返ってみると、短い間にものすごく多くのことが詰まっていたなという印象です。特に実際に北京で生活してみるとやはりたくさんの発見があり、今まで東京では経験出来なかったこと、またこれからも経験出来ないであろうことがたくさんあったように思います。



 ただここで一つ補足しておきますと、今回の我々はやはり北京大学に合格するという皆の共通の目標がありましたから、“留学”を楽しんできたのかという問いに対してはノー(ここでは不对と言ったほうがいいかもしれませんね笑)だと思います。予科コースで勉強するというのは、恐らく私を含め同級生は皆思ったでしょうが、とても忙しく精神的にも辛いと感じたと思います。



ほとんどの人が外国の地で生活するということが未経験で、違った環境、文化や習慣、現地の人々の考え方、そして何より言語という最大の壁に慣れるのに、かなりの時間がかかったと思いますし、予科コースでの4か月間はとにかく勉強、勉強、勉強…。我々の代は他の代より総じて年齢層も若く受験という経験がない人が多かったために苦労することが多かったように感じもします。特に最後の1か月は特に皆疲れが顔に出ていた感じでした。



しかし、逆に若い年代というのはとてもフレッシュでパワフルでもあり、仲間という繋がりが強いですから最後まで皆で全力を尽くすことができたと思います。また、東京の進学コースの時からしっかりと先を見据えて努力していた学生にとっては勿論受験のための勉強がほとんどでしたが、この予科コースでの間は留学とは一体どういうことなのかということを理解し、そしていい経験をしたのではないかと思います。



最後に、私もそうですが、今回の予科コースで経験したことは中国での留学生活のほんの一時です。まだまだ我々には長い時間がありますし、今後は勉強は勿論、中国そのものを知っていく必要があります。受験としての留学は終わり、これから先に本当の留学が待っています。気持ち新たにこれからの留学期間を有意義な時間に出来るように常に行動していきたいと思います。