北京大学医学部ブログ

海外大学医学部への挑戦 ~決心に至るまでのプロセス~

医学部ブログ
ここでは、これまでに輩出してきた北京大学医学部卒業生や北京大学医学部在学中の先輩達が、「どのように海外大学医学部を見つけ、進学を決意し、入学したのか。」について、実例を交えながら参加者が北京大学医学部へ入学するまでの挑戦プロセスを紹介いたします。海外大学医学部に興味を持たれている方、すでに出願を検討されている方々の参考になれば幸いです。

前回は、どのように海外大学医学部に興味を持ち、説明会に参加したのか(認知段階)について。

今回は、説明会に参加後、決心に至るまでのプロセスについて。

説明会参加後、北京大学医学部留学プログラムの価値を本人も理解し周囲も賛同している場合、数日以内に出願に至る参加者がいます。(土曜日説明会参加、翌週月曜日には出願という即決型)
プログラム開始当時に比べると、近年では卒業生の実績や医療業界のグローバル化もあり、このような「迷いなき決断者」が徐々に増えてきた印象です。それでも、出願期間最終日まで悩み続ける「迷いながらの決断者」も依然多いのが現状です。その理由は、過去から現在までの国内医療業界において、様々な理由で「海外大学医学部という選択」=「未知」・「不確実」・「リスク」等という印象で一般的な認識がなされているからであると捉えています。



また、海外大学医学部を卒業できても、医師国家試験等の受験資格認定の取扱い等について厚生労働省がどのように判断するのか。
HPでは下記のような海外大学医学部進学検討者の不安を煽るような記載もあります。
※厚生労働省HPより
以下、「医師国家試験等の受験資格認定の取扱い等について」(平成17年3月24日医政発第0324007号厚生労働省医政局長通知)より
○最近、卒業後に日本の医師国家試験の受験資格が得られる旨認可を厚生労働省から受けていること等を示して、外国の医学校への入学を勧誘する広告を行っている例が見受けられますが、厚生労働省は、外国の医学校を卒業した方から、医師国家試験の受験資格認定の申請があった後に、当該申請者個々人の能力や、当該申請者が受けた教育等を審査することとなっており、海外の医学校等に対し、当該医学部の卒業生への医師国家試験の受験資格を一律に認定することはありません。
○このため、こうした外国の医学校等を卒業されても、日本の医師国家試験の受験資格が認められないことが十分想定されますのでご注意下さい。

実際に海外大学医学部を卒業し、国内外で活躍している医師総数は年々増加しているものの、迷いに迷ってなかなか最後の一歩を踏みきれず出願期間終了。という説明会参加者の例をこれまでたくさん見てきました。彼らの中には、結果的に医学部受験をあきらめ、歯学部や薬学部など医学部以外の学部を受験している方も散見されます。迷いに迷って、それでも出願に踏み切る「迷いながらの決断者」は、何を最終的な決め手としているのでしょうか。

・国内医学部と異なり、学力偏向でなく人物重視の選抜方法
・私立大学医学部に比較し、卒業までの総費用が圧倒的に安価
・語学(英語・中国語)を習得、海外体験、異文化理解力、世界との人脈形成



このような海外大学医学部のメリットは現実的な判断材料になるでしょうが、結局のところ、最終的な決め手は、「どれだけ本気で医師になりたいか?」という本人の志、想いの強さ次第だと感じます。その「本気度」は参加者が「医師へのレールに乗れること」をまずは最優先に行動させます。また、入学後、卒業して医師になるまで様々な困難を乗り越える上でも最も重要なモチベーションです。北京大学医学部留学プログラムは、「本気で医師を志すあなた」との出会いを楽しみにしております。

次回は、プログラム参加後、東京での医学部進学コースについて。