北京大学医学部ブログ

第0話 北京大学医学部オープンキャンパスツアー報告

学生ブログ
2015年10月31日~11月3日に実施しました北京大学医学部オープンキャンパスツアーに参加していただいた学生のレポートをお送りします。

▽次回「第1話 開学式」
http://www.isi-ryugaku.com/shingaku/medical/blog/14174

こんにちは。
今回、2015年10月31日から11月3日の4日間、北京大学医学部を見学してきましたY.I.と申します。

突然ですが、みなさんは北京へ行かれたことはありますか。
ぼくは、今回がはじめての経験でした。
ここでは7枚の写真とともに、「中国初心者」の目線で、感じたことを書き連ねていきたいと思います。
お時間のある方はぜひ、ご覧ください!

北京大学医学部オープンキャンパスツアー報告

1.旅立ち

北京大学医学部オープンキャンパスツアー報告

私事で恐縮ですが、わたしは純日本人です。
海外経験は、中学校の修学旅行で一度だけ。
それもハワイ、ほとんど日本のようなものです。
ただでさえ注文の難しいスターバックスを懸命に英語で注文したら、笑いながら日本語で注文の確認をされる、そんなハワイです(泣)

つまり、本格的な海外訪問は今回が初めて!
それも中国を訪れるというのですから、心配性のわたしは「死ぬ覚悟でいこう」と、今思えばすこし大げさな心持ちで日本を飛び立ちました。

2.到着

北京大学医学部オープンキャンパスツアー報告

飛行機で約4時間。あっという間に、北京に到着しました。
さて、空港を出て、まずわたしがしたこと。
それは「呼吸」です。

「当たり前だろ!」というツッコミの声が微かに聞こえます。
しかし、もはや「中国=PM2.5」という等式しか頭にないわたしです。
「6年間を共にする大気を一刻も早く味わってみたい」という衝動に駆られ、挨拶代わりに、腹いっぱいに吸い込んでやりました。

結論から言うと、日本ほどはよくありません。
けれども、不快感もまた、感じることはありませんでした。
「あれ・・・?」
思わず拍子抜けしてしまいました。
事実、マスクをしている市民や観光客を見つけるほうが大変なほどです。
おそらく煙草の副流煙や、満員電車のおじさんが放つ口臭のほうが、その被害は深刻でしょう。
なによりこの大気の透き通りは、写真の青天がみごとに証明しています。
メディアや数値と同時に「自分がどう感じるか」、体感の大切さを実感しました。

3.北京大学医学部

北京大学医学部オープンキャンパスツアー報告

北京大学医学部。略して北医。中国語で「ベイイー」と発音します。
この写真は、朝5時に撮影したということもあり空が白くすこし残念ですが、学生らが登校する時間帯には、綺麗な青空が広がっていました。

しかし、この大きい岩はどこから持ってきたのでしょうか(笑)
横はもちろん、縦もわたしの身長よりずっと高さがあります。
中国のものは、とにかく大きい!
北京大学医学部オープンキャンパスツアー報告

これはキャンパス内の一枚です。
大きなストリートの両脇には、木々が生い茂り、
学生たちが気持ちよさそうに、散歩を楽しんでいました。

また、北京大学医学部は、本キャンパスから独立しており、
わたし自身「きっと狭いのだろうな」と覚悟していました。
それは、北医の卒業生で、現在、日本国内の医師として活躍されている方も、
「狭い」とおっしゃっていたということもあります。

しかし、わたしはどうやったらこの敷地を「狭い」と表現できるのか、
まったく理解できませんでした。

広すぎる!!

運動靴ではなく、ブーツを履いてきた自分を責めました。
これは言葉で表現するより、見て感じるべきだとおもいます。
「百聞は一見に如かず」です。
そこで、わたしは医学部キャンパスの敷地をたっぷりと撮影してきました。
本当はさっと15分ほど撮影して終えるつもりだったのですが、いかんせん広く・・・(笑)
なにかの機会に公開できれば嬉しいです。

そして!わたしは、ただただ散歩をしにはるばる中国へ行ったわけではありません(笑)
北医の先生方や先輩方からたくさんのお話を聞かせていただきました!

個人的には、これが目的で現地を訪れたと行っても過言ではありません。
北医の「いま」を知る、そして、北医を身近に感じるために
必要でかつ有意義な時間であったと確信しています。

事実、現在進行形で北医と生活を共にする方々のお話は、
とても新鮮で、どれも目からうろこでした。

ここでは、現在進行形で連絡を取らせていただいているとある先輩のお話の一部を抜粋し、掲載しようと思うのですが・・・
その先輩は、帰国後も貴重なお話を聞かせてくださり、本当にお世話になっています。
日本にいながらもなお、北京のNOWを感じさせてくださる先輩に、この場をお借りして御礼申し上げます!
では、インタビュー形式でご覧ください・・・

── 北医に通っていて実際に感じる良いポイントを大きく3つ教えてください。

1つ目は、中国国立大学に通っているということで毎日のモチベーションが高まるということ。2つ目は、語学力を伸ばしながらほかの教科を勉強できること。最後は、いろんな国のひとと一緒に頑張れる環境。中国も韓国も日本との国同士事情はあるけれど、私たちは同じ目標があるから、お互い助け合っていけるのが私は嬉しいなあ。

── なるほど。違った国籍の方たちとは、どうやって仲良くなったのですか?

私は結構、積極的に話しかけたりしたかもしれないです!同じクラスで隣に座った子とかに話しかけたり、WeChat(注1)を聞きに行ったりしていました。最初は緊張して話しかけられなかったりしましたが、「きっと相手も同じ感じだろうな」って思ったら、案外余裕で話しかけられるようになりました!

── その技、ぼくも早速使ってみます(笑) はじめて北京大学医学部で学べる機会があると聞いたときに、話がうますぎるとは思いませんでしたか?(失礼極まりない質問でいまも猛省しております・・・)

はじめはたしかにそう思いましたが、実際にみんな入学できている事実は確かです。また、東京でも北京でもサポートしてくれるISIにはすごく優しいスタッフさんがいっぱいいて助かっています。

(注1) 中国で主流のメッセンジャーアプリ。SNSとしての機能にも優れている。

・・・他にもいろいろなお話を、
また、北京大学の教科書や実験の動画、寮の部屋なども見ることで、現地での生活を具体的に想像することができました。

「中華料理がいまだに慣れない」というリアルなご意見も含めて、しっかりと参考にしていきたいと思います(笑)

ちなみに、個人的に「中国語っていつも怒っているように聞こえるなあ」と思っていたのですが、まったくそんなことはありませんでした。
中国語が独特な発音をするため、そう聞こえるだけのようです。
むしろ先輩方はもちろん、北京大学の先生方もとても親切で、中国語という厚い壁がありながらも、たしかにそのあたたかみを肌で感じることができました。

「医師という肩書きを語る前に、一人間として恥じぬ、慈愛のこころを持てる者になろう」わたしは、あらためてそう感じます。

文字数の関係上、ここには書ききれないこともたくさんありますが、とにかく毎日が新鮮な4日間でした!

北京大学医学部オープンキャンパスツアー報告

ちなみに本キャンパスにはなんと湖があり、医学部キャンパスよりも、ずっとずっと、広い敷地です。
自転車の貸し出しも行っているようで、わたしは、さすがとしか言いようがありませんでした(笑)

なにより、この広大な自然や敷地が、地方の山奥にあるのではなく、中国の首都北京、つまり大都会にあるというのですから驚きです。

4.帰国

北京大学医学部オープンキャンパスツアー報告

そんなこんなで、あっという間の4日間。
ここでは伝えきれないほど濃密な時間を過ごすことができました。
行きはよいよい、帰りはつらい。
この気持ちをどのようなことばで表現するのがよいか、迷いましたが、いろいろな装飾品をまとうより、シンプル・イズ・ベストです。

「また、会おう!」

レポート担当:北京大学医学部現地見学会 参加者 悠さん