パインツリー・セカンダリー・スクール (Pinetree Secondary School)は、1997年にパインツリーアヴェニュー通りとパインツリー・ウェイ通り沿いに創立され、25周年を迎えようとしているGrade9-12年生までを受け入れている男女共学のセメスター制（１年が２学期制）の公立高校です。

現在、全校生徒1470名以上が在籍しており、それに加えて75人の教師たちと25名のサポートスタッフたちが生徒を支える総勢1570名以上もの大規模校となっています。

この高校は特に環境が素晴らしく、周辺の多くの公共公園やコキットラム市のレクリエーションセンター施設、そして高校の隣に広がるダグラス・カレッジ（単科大学）のデービッド・ラム・キャンパスの一部施設（専門のスポーツ教育施設など）を共有利用することができるユニークな学校です。

これら教育機関/公共団体とのパートナーシップにより、類まれな教育施設や公共サービスを利用できるという他の高校にはない素晴らしい環境に恵まれています。

学校の近隣にはラファージ湖を含めた緑豊かな自然が広がり、大学もあるのでアカデミックな雰囲気もあり、学習環境という点では優秀と言えます。

また、コキットラム市のセンター街にも近く、コキットラム・ショッピング・センターやコキットラム・スクエア、ヘンダーソン・モールなど大型施設やレストラン、カフェ、専門店、公共機関&施設などが立ち並ぶエリアにもアクセスできる距離にあり、大変便利です。

パインツリー・セカンダリー・スクールのモットーは、「困難や課題を共に受け入れ、取り組む」を掲げています。

「コミュニティとともに取り組むために、それぞれの個体差を認め、尊重し、個人の限界に挑戦するよう生徒を奨励し、彼らの才能を推進する支えとなる学習環境を提供することにより、急激に移り変わるこの世界で成功するよう準備させることに懸命に取り組む」ことを、学校の使命としています。

そのため、彼らが学業やスポーツ、芸術などの分野でもその才能を十分に伸ばせるプログラムを提供することに力を入れています。

例えば、得意な科目でやる気があり、優秀な成績を残している生徒には、アドバンスト・プレースメント・プログラム（Advanced Placement Program）を提供しています。

これは、生物や物理、化学そして経済の科目で、試験に合格すればAPプログラムを承認している北米の大学などの高等教育機関での単位を、高校に在籍しながら一部取得ができます。

また、特化科目のハイレベルでの強化履修プログラム「オナーズプログラム（Honours Program）」も、英語（現国）、数学、科学、生物、化学、物理、社会などの教科で履修が可能です。

これらは、卒業後に大学などの高等教育機関へ進学する生徒にとって、たいへんメリットのあるプログラムです。

さらに数多くのユニークな選択科目も興味深く、美術（グラフィック、フィルム＆テレビなど）、情報テクノロジー、ビジネス（E－コマース、マーケティング、起業など）、家政学、地球科学、メディアデザイン、サイエンス＆テクノロジー、デジタルメディア、など多岐にわたり提供されています。

またスポーツにも力を入れており、特に陸上、バスケットボール、テニスは過去において輝かしい成果をあげており、バドミントンチームにおいては、10年連続州のトップ8にランクインしていた歴史もあり、今もチーム活動は盛んです。

他にもマウンテンバイク、スキー＆スノーボード、バレーボール、クロスカントリ―、サッカー、ゴルフ、そしてレスリングなどのスポーツクラブも恵まれた施設環境の中でチーム活動をしています。

そしてこの高校では、芸術面でもパインツリーは、ジュニア/シニアコンサートバンド、ジュニア/シニアジャズバンド、コンサート合唱団、ボーカルジャズ/ショークワイア、作曲やギター演奏など、さまざまな音楽の機会を提供しています。

IDSとはIndependent Direct Studiesの略で、シンプルに言えば、生徒が個別および主体的に学び（独自のカリキュラムを組み立て）、指定科目単位を取得する方法です。

この高校では、いくつかの科目でこのIDSを導入しており、その科目をより深く探究して、卒業に向けて１０－１２年生の単位を受けとるユニークな機会を高い関心とモチベーションを持つ生徒に対して提供しています。

履修内容は、既存のコースでいくつか学習成果を出しているものの延長線上でのプロジェクト計画であったり、個別の研究を探究するものを深く学習するものです。

履修する生徒にとっては高水準の成績を維持することが求められ、ハードルは高くはなりますが、担当教師とともに相談しながら、個人学習をすすめていきます。

このIDSを履修することで、リサーチスキルや共同ネットワークスキル、従来のコースを超えた成果、多角的思考と問題解決スキル、そしてグローバルで同じ関心を持ち共有できる他の生徒たちとの共同作業や皆が認める地域の指導者との取り組みや大学などの高等教育機関への進学の準備スキルを身につける機会を提供されます。

パインツリー・セカンダリー・スクールでは、数学、科学、音楽、フィルム、ヴィジュアル・アート、グラフィック・プロダクション、そしてドラフティング＆デザインの科目でこのIDSを導入しています。

パインツリー・セカンダリー・スクールでは、生徒たちが積極的にクラブ活動や同好会クラブなど、学年を超えて生徒同士が交流したり、自主的に活動することを奨励しています。

生徒たちが本格的に競技会や大会を目指しているクラブもあれば、気軽に放課後やランチ時間に集まれるクラブ・同好会なども存在しています。

タイプとしては、将来の職業に関連するものや、地域のコミュニティへのサービスを目的とするもの、非営利団体系のクラブ、アカデミックなクラブ、そして完全に趣味として活動しているクラブももちろんあります。

50以上ものクラブが存在しており、ユニセフの活動を支援するユニセフクラブや、国連クラブ、環境クラブ、コミュニティ・クラブ、子供や老人たちのケアを行うチャイルド＆シニアケアクラブ、ホームレス問題に取り組むホット・ポテトイニシアチブクラブ、動物保護に取り組むSPCAクラブ、救急救命クラブなどのコミュニティなどのサービス系は評価も高く、生徒たちの意識も高いクラブです。

また経済、新聞、ビジネス、ディベート、コンピューター、言語、数学、科学、物理、ロボット、STEMクラブなどのアカデミック系、そして読書、アニメーション、E－スポーツ＆ゲーム、TED-ED、ジャズ、オーケストラ、フィルム、グラフィック・デザイン、ガーデニングなども人気があります。

アート＆芸術系にも力を入れている学校です。

特にヴィジュアル・アート（アートファンデーション、素描画＆絵画、グラフィックアートそして写真）やフィルム（自主製作のポートフォリオ作成や自身が選択するプロジェクトの創作）のコースではIDS(Independent Direct Studies)を導入し、モチベーションも高く学習成果もある生徒たちが高い水準で自主研究を進めることができるシステムを構築しています。

また、音楽でも様々なコンサートを開催し、毎年恒例のアンサンブルナイトや、秋/冬/春のコンサート、学年末最終コンサートなど、年間を通じて開催するため、参加する生徒たちは本格的に取り組んでいます。

パフォーミング系のドラマ（舞台）はパインツリーのツリーハウスシアターで提供されています。

生徒は、学校の演劇コースや学校の演劇チームに参加することで、そのパフォーマンス能力を高めることができます。

演劇部門が主催するショーでは、ピットバンド、歌/踊りのパフォーマンス、観客との交流が行われることもあり、生徒たちのモチベーションも高いものがあります。