ヒュー・マックロバーツ・セカンダリー・スクール (Hugh McRoberts Secondary School)は、リッチモンド市の中央エリアでもあるブロードモア地区に近いサウサーム地区に1962年に開校しました。

高校の名前として掲げている、ヒュー・マックロバーツは、1862年に島の南北エリアに土地を購入した最初のヨーロッパ人として考えられている人物であり、リッチモンド市での貢献によりサウサーム地区に学校を設立する際、彼の名前が付けられました。

すでに1990年代半ばには本格的に中高等学校への転換を始め、1997年にGrade8～12年生において最初のクラスが卒業し、1999年に高等学校の校舎が一部改装され現在に至っています。

高校の周辺には、通り向かい側にはサウサームコミュニティ・センターや、フィットネス・センター、近くにコミュニティ公園やスポーツ・フィールド、スポーツ施設もあり、整った住宅街が通りに沿ってひろがる自然豊かな環境です。

いわゆる繁華街のような派手なエリアではありませんが、学生らしい生活が送れるかもしれません。

創立から比較的新しい高校ではありますが、生徒の学業成績の優秀さや、陸上競技、地域社会への関わりには、定評があり伝統にもなっています。

過去にはBC州南西部地区のすべての高校の中で、評価10のうち8.3というランキングを取った実績もあります。

全校生徒約980名近くを受け入れているリニア制（通年制）の公立高校で、モットーとして「共に学び、共に夢を実現する」を掲げています。

学校は「すべての人の成長を支援することを誇り」に、学業はもちろんのこと芸術、スポーツ、福祉サービス等の幅広い分野の学校内外での活動に力を入れています。

プログラムの中でもエンリッチドプログラムと言われる能力の高い生徒のニーズに対応できる特別プログラムは人気があります。

特に進学で高いレベルの数学が必要な生徒のための「Accelerated Math」を提供しており、１年で２年分の数学を履修するコースや、AP(Advanced Program)微分・積分プログラムなど、数学に特化した多様な選択肢を提供しています。

また、全科目を英語、フランス語で受けることができるフレンチ・イマ―ジョン・プログラムをリッチモンド学区内で提供している２校のバイリンガル校のうちの1校として知られています。

またスポーツの分野でも多くの種目で季節によって活動をしており（例えば、クロスカントリー、男女バレーボール、サッカー、ラグビー、水泳、バスケットボール、卓球、テニス、アルティメットフリスビー、陸上競技、バドミントン、ゴルフなど）、チームとして成果をあげ、実績も積んでいます。

シニア女子フィールドホッケー（'97、'06）とサッカーチーム（'07）はどちらもBC州選手権で優勝に始まり、2019-20年度にはシニア女子バレーボールチームが初のサウスフレイザーチャンピオンシップで優勝し、またシニア男子サッカーチームもサウスフレイザーチャンピオンシップで優勝し、BC州の大会へ出場するという目覚ましい成果をあげています。

アートなどの芸術分野でのプログラムも一貫して生徒に人気があり、様々なアート教育（デッサン、絵画、陶芸、彫刻、写真、グラフィックアートなど）において、エンリッチド・アート・プログラムや、APアート・プログラムを展開しています。

また課外活動・同好会レベルのクラブ（環境や救命、動物愛護、健康問題、ヒューマニティ関連など社会的なテーマを扱うクラブに始まり、投資、ビジネス、起業、社会正義などを研究するクラブ、フィットネスやアンサンブル、ディベート、チェス、アート、コイン収集、エンジニアなどのクラブもあり）も様々あり、生徒たちは自分たちの興味や趣味を共有し、参加しています。