ロバート・アレキサンダー・マクマス・セカンダリー・スクール (R.A. McMath Secondary School)は、リッチモンド市の南西部にあるスティーブストン地区の中心にあるGrade8-12年生までを受け入れている全生徒数約1300名、教職員約90名を抱える大規模リニア制の公立高校です。

1998年に創立した比較的新しい学校ですが、全科目を英語、フランス語で受けることができるフレンチ・イマ―ジョン・プログラムをリッチモンド学区内で提供している2校のバイリンガル校の1校として 知られています。

学校の名前にもなっているRobert Alexander McMathは、第二次世界大戦時に、BC州カナダ軍の予備歩兵連隊に従事し、その後、リッチモンド市の学校役員に選出され、1957～1993年まで地方市議会員として市政に従事しました。

その功績を称え彼の名前を冠に掲げ今に至っています。

高校があるスティーブストン地区は、リッチモンド市の中でも古い歴史のある街であり、19世紀に日本人たちがこの地に移住し始め、日本人コミュニティも発展してきました。

現在、街には日加文化会館もあり、日本との深いつながりを感じることができる地区です。

また学校から徒歩10-15分程度でコミュニティー・パーク（公園）や、市民プール、図書館、警察署などの公共施設や、カフェやレストランが立ち並ぶ通りに出られます。

海や港にも近いため、多くの船やクルーザーが停泊している中で、海の幸を提供する食堂やレストランで楽しむ市民たちを目にするでしょう。

賑やかな遊興施設が立ち並ぶエリアではないので、学習環境は落ち着いた雰囲気があります。

学校の原理原則として、P.R.I.D.E（P：前向きな態度、R：自身と他者を尊重する、I：高潔、誠実なこと、D：多様性の受容、E：状況が困難でも、諦めず投げ出さない）をかかげながら、将来活躍できる人材育成を目指しています。

そのためのアカデミックなプログラムや運動競技やアート、リーダーシップといった様々な新しい分野の学びや専門的な課題活動の機会を生徒に提供できるよう取り組んでいます。

学業面だけでなくスポーツやクラブ活動においても、様々な活動を支援、チームとして参加することを奨励しており、1年を通して約10種目（例えば、バレーボール、クロスカントリー、サッカー、水泳、ラグビー、バスケットボール、陸上、バドミントン、フリスビーなど）あまりのスポーツを提供しています。

チームは「勝利すること」と「参加すること」のバランスも大切にしてながら活動しており、学校側も生徒は「学生アスリート」だという立場を支持し、スポーツオンリーではなく、学業が疎かにならないよう生徒たちを指導しています。

さらにスポーツ以外のクラブ・同好会活動や、生徒会もしくは学校主催の生徒活動やアクティビティなどの機会も生徒たちに多く提供され、生徒同士の交流の場としてランチ時間や放課後を利用して行われています。

また海外からの留学生に対しても、積極的な受け入れを行っており、様々な国から約80名近い留学生が共に学んでおり、生徒が早くカナダや学校生活に馴染めるよう、留学生をサポートする体制もしっかり整っています。