北京大学医学部ブログ

異文化理解および中国最先端医療

医学部ブログ
今年4月入学の医学部進学コース生。中国語の授業がスタートして1か月が経ち、努力の日々が続いています。個人差はありますが、言語の理解が進み自分の中国語が一言でも通じると達成感を感じることができ、理解度が加速度的に伸びていきます。

そうはいってもまだまだ始まったばかり。中国語漬けになっている頭を少しほぐす機動課授業(アクティビティ)を今年も定期的に実施します。

今期初回は「異文化理解」を2週に渡り行いました。
ある事象に関してまず違いを確認し、なぜそのような行動をとるのかを考察してみる。背景にある事情を考慮した上で理解をしていく。
北京渡航前に文化や行動の違いや理由を知っていれば、その場面に遭遇しても落ち着いて対応できる可能性は高まります。何事も事前の準備が大切です。

5月に入ってからの活動は「中国最先端医療」と題し、プレゼンテーションの準備含め2週に渡り実施しました。
技術革新が激しい医療機器分野で、中国(人)により開発中の医療機器を調べ皆の前で発表しました。

◆ うつ病 30秒の会話音声診断
微細な音響学的特徴の客観的変化が検出可能な最新AI技術を応用した診断を行うというものです。開発者は北京大学第六医院の岳偉華教授研究チームと音声AIを手掛けた企業の共同研究プロジェクト。現在は臨床研究段階。






機械によるうつ病診断により、誤診の減少とプライバシーが今以上に守られる環境が整うことが期待されます。

◆ 自分で制御し触覚も得る義手
今までの神経義手に比べ重さが4分の1、費用が約30分の1で義手トレーンングも従来の2,3か月から約15分に短縮できる夢のような義手です。
開発者は中国をルーツに持ちますが、現在はアメリカの大学教授を務めています。





現在世界では500万人以上の人が手足切断手術を受けており需要は高い。取り回しやすい上費用が安価なため切断手術を受けた多くの人の光明となることを期待したいと思います。

来月は今まで学んできた中国語を使う機会として、中国人留学生との交流です。どれだけ意思疎通ができるか楽しみです。またHSKチャレンジも待っています。