各州の教育省がそれぞれの教育を担当しているため、教育制度は州によって違います。
初等・中等教育の区切り方も州によって異なり、バンクーバー市のあるブリティッシュ・コロンビア州では「7・5制」を用いています。カナダの義務教育は6・7~16歳のグレード10まで。その後のグレード11,12では学生の進路に応じて科目を選択して学んでいきます。卒業に必要な単位数も条件も州によって異なりますが、成績評価の基準は州の教育省に決められ、中等教育も高等教育も既定の基準をクリアしなければ進学できません。
【公立校】
公立校は、カナダ国民に広く教育を提供することを目的としており、各州の教育省のもと学区内の教育委員会が管理・運営を行っています。そのため、学校による教育方針やカリキュラムの差は少ないといえます。公立のほとんどは共学で、制服はありません。滞在はホームステイで、バスなど公共交通機関を利用しての通学が一般的です。
【入学基準】
日本での主要科目の評定平均が3以上(5段階評定)の成績なら、多くの場合入学できます。評定平均3.0未満の場合は、入学許可が下りないこともあります。また、出欠状況が重要な審査対象になります。英語力の資格は必須でない場合がほとんどです。