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グローバル時代の世界の常識「春節」特集(北米編)

海外文化・留学Tips
今回は、グローバル人の基礎教養として、明日からお正月を迎える中国の春節(旧正月)についてです。

2021年の春節は、2月11日(木)~17日(水)の7連休になります!

「グローバル人材になって、海外で活躍したい!」という方は、あらゆる国々の民族、歴史、社会情勢や文化・慣習のことについて知っておくのが大切です。

今回は、春節の基本情報や留学先で人気のアメリカやカナダでの春節の様子についてもご紹介します!



春節って?

さて、皆さんはそもそも「春節」という言葉はご存じでしょうか?

毎年ニュースでも取り上げられるようになりましたが、春節とは一言でいえば、中国・中華圏でのお正月(旧暦の正月)にあたります。



中国・中華圏で最も重要な祝祭日にあたり、この期間は盛大に祝い、中国国内だけでなく、中国系の人たちが移住している海外でも祝賀ムードとなります。

ニュースでは、十数億人という中国人の方が、国内外を移動する一大風物詩として報道されています。

この時期を利用して海外旅行をする中国人の方もいるので、世界で中国人の方の海外旅行の光景や、「爆買い」というショッピング風景を私たちは目にすることもあったかと思います。




 
春節での風習

旧暦日12月24日頃に大掃除をして、かまどの神をまつるそうです。

日本も年末の掃除が風習としてありますので似ていますね。

春節の前日は「除夕」と呼ばれ、特別な食事を食べるそうですが、地方により大きく異なっているそうです。

北部では餃子を食べたり、南部では糖蓮子(蓮の実の砂糖漬け)や湯円(餡子入り団子)を食べたりする習慣があるそうです。

日本でもお餅を食べるように、東アジアの大体の地域では「年糕(ニェンガオ)」というお餅を食べるようです。

また正月飾りとして、家の入り口には、春聯(赤い紙に各種縁起の良い対句を書いたもの)や年画(中国の民間絵画)などを貼り、またみかんの木を飾るところもあり、とても鮮やかで賑やかな雰囲気になります。



お年玉は赤い袋でもらうそうで、日本のお正月と似ているようで違う部分があって、面白いですね。

また、ニュースでもよく見かけますが、厄除けあるいは神を迎えるため、爆竹を盛大に鳴らし、花火を打ち上げる光景は、まさに中華圏の春節の特徴です。





日本国内の春節事情

日本では横浜中華街、神戸南京町、長崎新地中華街が、日本の三大中華街と言われています。

いずれの都市でも今では観光スポットにもなっており、海外からの旅行者にも人気が高いようです。

ちなみに、横浜では1986年から「春節」を祝賀開催しています。



数日にわたり、様々なイベントを通して中国の文化や慣習に触れることができます。

獅子舞や龍舞、皇帝衣装のパレード等、中国の伝統文化を紹介する「春節」のイベントは、今や横浜の観光を代表する冬の風物詩ともなっています。



またチャイナタウンとして歴史的に古い長崎でも、春節に合わせてランタンフェスティバルが催さます。

長崎の冬の一大風物詩として、長崎市内の中心部に約15,000個の色鮮やかなランタン(中国提灯)や、大型のオブジェが街を彩り、イベント期間中は龍舞や中国雑技、二胡演奏など中国色豊かに盛り上がります。



そして神戸の中華街でも「南京町春節祭り」というイベントで春節をお祝いしています。

このイベントは1987年から毎年開催されており、神戸市地域無形民俗文化財にも指定されている神戸市の一大イベントです。



獅子舞、中国舞踏、太極拳を始めとする中国文化を伝える催しものとして楽しむことができます。

また中国の古典劇を今に伝える伝統芸能「変瞼(へんれん)」を見ることもできます。

日本国内でもこれだけ毎年大々的に春節を祝える場所、機会があるので、世界の超大国と言われる中国を理解する一歩として、彼らの文化や風習に触れてみてはいかがでしょうか?



世界各国に点在するチャイナタウン

歴史的に漁業や交易のためにアジアを中心に中国系の方が移住し定住しながら、その国で独自のコミュニティを築いてきました。

日本にも横浜や神戸、長崎に中華街(チャイナタウン)があるように、世界にはチャイナタウンという中華系コミュニティが多数あります。



アジアでは日本以外では、インドネシアのジャカルタに世界屈指のチャイナタウンがあり、また韓国、シンガポール、マレーシア、タイなどの各国にもチャイナタウン、中国人コミュニティが形成されています。

では英語圏はどうでしょうか?



アメリカでの春節の様子

アメリカ50州のうち、35州に1つ以上のチャイナタウンがあると言われています。

もしかすると、小さなコミュニティを入れれば、すべての州に中華系コミュニティがあるといっても過言ではないかもしれません。



歴史的には1800年代半ばにカリフォルニア州で金が発見され、ゴールドラッシュが始まり、中国人がその労力として移住し始めました。

特にサンフランシスコのチャイナタウンは、歴史的にも一番古くその大きさも北米最大と言われています。



彼らはその後の大陸横断鉄道の建設にも従事し、次第にアメリカ東部へ移住・定住していきました。

現在北米三大チャイナタウンとして、サンフランシスコ、ロサンゼルス、そしてニューヨークの3都市が有名です。

この3都市も春節の時期にはそれぞれに賑やかなイベントを催し、祝賀に沸き上がります。



東部を代表する街NYは全米一の規模を誇り、マンハッタン地区、クィーンズ地区、そしてブルックリン地区を中心に様々なイベントで盛り上がります。

龍や獅子が舞い、賑やかな中国音楽とともに、伝統的な衣装を身につけた中華系の住人たちがパレードで街中を歩いたりと、とても艶やかな賑わいです。

面白いのはNYではどこも普段は花火や爆竹のような火気類の使用は禁止されているそうですが、この日だけは店先で巨大なクラッカー、爆竹が販売され、当該の中華系の人たちより、生粋のNew Yorkerたちがここぞとばかりに爆竹を鳴らしているそうです。



もちろん多くの警察官たちが見回りをしているそうですが、多くのNew Yorkerたちは気に留めることなく派手に鳴らしているそうです。

ストレス解消?なのか、彼らは春節に乗じて、楽しんでいるようです。

ただ、盛り上がった後の通りは、爆竹の残骸とともに大量の紙吹雪がゴミとともにまみれることになります。

あまりそこは見たい風景ではありませんね。




また最初の中国人移民が到着したサンフランシスコ市は、全米で第二の規模と言われ、特にこの春節時期には、世界でトップ10に入るパレードとして「Chinese New Year Parade」が開催されます。

このパレードは1860年代に移住した中国人たちが中国の文化を地域の人々に伝えるために始められたそうです。

当日は、地元のテレビ局や、多くの観光客も集まり盛り上がります。

特に全長81メートルの巨大な金の龍(Golden Dragon、通称Gum Lung)を100人以上の男女が抱え、サンフランシスコの街中を練り歩く姿はまさに圧巻の光景です。


By David Yu - originally posted to Flickr as Year of Ox Chinese New Year Parade San Francisco 2009, CC BY 2.0, Link


今年は、残念ながらコロナウイルㇲの影響で中止となってしまっていますが、来年は巨大な金の龍が舞う姿を見たいですね。

そして、同じカリフォルニア州のロサンゼルス市でも、春節の時期に「Annual Golden Dragon Parade & Chinese New Year Festival」が開催されています。

こちらも2021年はキャンセルとなってしまいましたが、通常は艶やかな巨大龍や、獅子舞、鼓笛隊そして曲芸師などが街中を練り歩きまわり、観光客も一緒になって祝賀に沸きます。

このように、1800年代から全米に拡大、繁栄してきたチャイナタウン(中華街)の人々は、自分たちのルーツや、中国の伝統を忘れずに、自分たちの文化を地域の人々に伝え続けて今にいたっているのです。



カナダでの春節の様子

北米大陸のもう一つの国、カナダ。

カナダは移民の国としてこれまで多くの国々からの移民を寛容に受け入れ、融合してきました。

もちろん、その中には中国からの移住者も多く、カナダの主要都市に彼ら独自のコミュニティを築いてきた歴史があります。

古くは1880年から90年代にかけてアメリカを発端とするゴールドラッシュブームと大陸横断鉄道建設の労働力の一部としてカナダ国家も、彼らの移住・定住先として彼らを受け入れてきました。

彼らはまず西海岸のビクトリアやバンクーバーに、それぞれ小さな中国人コミュニティを形成し拡大してきました。



今では、特にバンクーバーのチャイナタウンは、アメリカのサンフランシスコのチャイナタウンについで北米第二の規模となり、2013年にはカナダ国定史跡にも認定されるまでになりました。

その他にもバンクーバー市と引けを取らない大きさとして、オンタリオ州のトロント市にもチャイナタウンが築かれ、そこでも彼らの文化・風習を守り続け、成長してきました。

春節時期には、もちろん賑やかに祝賀ムードに沸き上がります。

規模的に大きいバンクーバーやトロント、カルガリー、歴史的に最も古いビクトリアなどで「Chinese New Year Parade」が開催されています。



観光客も参加する大規模都市のチャイナタウンでは、エリア中が鮮やかな色に染まり、美味しい中華料理の露店が立ち並び、誰もが楽しめるイベントになっています。

カナダにいながらも、「ここは中国か?」と思うような独特な空気感や、風景がチャイナタウンにはあり、中には「ここでは英語は通じません。中国語でお話ください」というようなところもあるようです。

今年はオンラインイベントをやっているそうなので、ぜひチェックしてみてください!



まとめ


今回は、中国の春節から北米のチャイナタウンでの春節についてご紹介しました!

グローバルな視点からすれば、英語圏の国々だけでなく、様々な国の文化や慣習にも興味を持ち、理解することが今後求められることでしょう。

チャイナタウンを調べてみると、全世界にコミュニティを築いていて、その歴史から彼らが持つタフさや、パワー、フロンティア精神を感じずにはいられません。

次回は、オセアニア・アジアでの春節についてご紹介します!



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