イギリス語学留学体験談~住宅探し失敗編⑥大家さんは国際派CA!~
語学留学
皆さん、こんにちは。
ロンドンでの家探しもいよいよ6回目となりました。
前回、初めてのホームステイで、超料理下手のホストマザーによる数か月に及ぶ食事の洗礼を受け、無事?契約満了にてホームステイを終了したお話で終わっておりました。(前回のブログはこちら)
その後はどうしたかというと、春本番を迎える前に、また新しい家を探すことになり、再度ホームステイに挑戦しようとも思いましたが、自分の体の調子を元に戻すためにも、ここは自炊の道を選択しました。
そこで自炊ができて、落ち着いて勉強もでき、そしてある程度プライベートも確保できる部屋探しが始まったのです。

家探しのチェックポイント
日本でも大都市圏は家賃が高かったりしますが、ロンドンでも年々家賃が高くなってきており、住む形態(シェアか、シングルかなど)や、場所によってもかなり費用は変わります。
自分がいくらくらいまで家賃が出せるのか、予算を予め立てて、希望の場所や家の設備、条件などを絞っていきます。
これまでの私のような失敗をしないために、以下のことを注意して家探しをスタートしてみてはいかがでしょうか。
・危険エリアかどうか(SNSや友人、現地学校のスタッフなどから情報を収集)
※私は明るい時間帯と、暗い時間帯の両方で確認します。日中と夜間でガラリと雰囲気が変わるエリアもあります。
・学校への通学時間や交通費を考える
・駅や近所にスーパーマーケットはあるかどうか(自炊の方は特に)

・家の雰囲気は好きかどうか(結構直観と印象は大事です)
・大家さんの雰囲気はどうか(お金のことばかり言わないか、働いているかどうかなど)
・シェアメイトの有無と雰囲気(できれば会うことをお奨めします)
※大家さんが同居でない場合、シェアメイトの友人たちが入り浸りになったり、パーティ好きで夜、騒いだりするケースがあります。

・バスルームの使い方を確認(タンク式かどうかも)、キッチンの設備は古くないかどうか(入居後、故障したりすることもあります)
・契約の条件(デポジットや、契約期間、光熱費、部屋の設備と状態の確認など)
※部屋の備品は確認しましょう。いざ入居したら、壊れていて、代わりに弁償させられる可能性があります。
・公共交通機関がどれだけあるか(地下鉄やバス、ナイトバスの有無も)

・これだけは何があっても譲れないというポイントを明確にしておく
※どうしても譲れない条件を我慢すると、結局ストレスが溜まり、退去することになります。
もっと細かいポイントもあるのですが、こればかりは人それぞれなので、結局は手探りで自分の居心地の良い家を探すしかないのです。
家探しは余裕を持って
さて、私はどうかというと、まずは住宅情報を入手し、気になる物件を手当たり次第連絡を取り、アポを取って、実際に物件を内覧しました。
日本人なら、綺麗に部屋を使ってくれるので、部屋を貸すなら日本人がいいという大家さんも結構多いのです。
ただ、過去の痛い経験から、上記のチェックポイントを確認しながら、絞り込んでいきました。

ただ、一番の苦労するところは、退去する期日と入居する時期のタイミングが合わない場合もあり、退去時期が迫ると、焦りますし良い判断がつかないまま、物件を決めてしまうことが多いのも事実です。
住宅探しをする方は、ぜひ、時間的に余裕をもって探し始め、交渉されることをお奨めします。
そして私もホームステイ退去まで時間が迫って来ていて焦っていました。
そんな時に、一つの物件に目が留まりました。
「日本人女性のみ希望」
「家は綺麗、清潔、基本的設備完備」
「すぐに入居可」
「女性オーナー」
女性の大家さんなら、と電話をかけてみました。

大家はイギリス在住の日本人女性
その大家さんはイギリスに長く住む日本人女性でした。
「日本人かぁ・・日本語ばかりの環境になるから、やめた方がいいな」と思っていたところ、その大家さんは、「一度見に来てくれれば、きっと気に入るから。」と奨めてくれ、「見に行くだけなら」という気持ちでアポ取りをしました。
場所はテームズ川沿い近くで周りにはプライベートスクールがいくつか立ち並ぶ、高級住宅エリアにありました。

物件は比較的新しい長屋タイプのフラットで、生活に必要な物は全てそろっていて、台所や浴槽も清潔、リビングのテレビもイギリスではまだ珍しかった55インチくらいの大型テレビや、ソファ、大理石のテーブル、調度品も完璧に揃っていました。
もし、大家さんが日本人でなければ即決するくらい住居環境がよかったのです。

彼女が言うには、彼女は某海外の航空会社でシニアCAとして搭乗しているということでした。
また1か月のうち、1-2週間はフライトで留守をし、その間、家を留守にするのも心配なため、空いている部屋を日本人の方に貸しているということでした。
また、英語環境の不安を口にすると、家にいる間は英語でも構わない、問題ないということでした。
すらりとした大家さんは、それはそれは自信に満ちていて、とてもパワフルな人でした。

イギリス在住でCAとして海外を飛び回って活躍している姿は、きっと憧れる人が多いだろうなと思いつつ、「ダメなら次の人に回すから、早く決めてほしい」という言葉も後押しとなり、私は次の住処を即決してしまったのでした。
確かに彼女はフライト中のときは、月に1週間~10日間くらいは帰宅せず、帰宅すれば2週間くらい自宅で過ごし、またフライトに出るという生活でした。

その間、私自身は、綺麗で清潔な環境の中、悠々自適なロンドン生活を満喫できるはずだったのです。
ただ、結論から言えば、この素晴らしい家もまた、私の最終のお城にはなりませんでした。
その理由はほどなく身をもって知ったのです。
CA仕込みの体力づくり
ある時、大家さんが「CAに憧れる人多いよね。でもそれは日本だけだと思うわ。海外の航空会社のCAは賃金は安いし、今は国際便だから我慢しているけどね。CAに一番必要なものってわかる?」と聞いてきました。
私は、「コミュニケーション力?英語力?」と答えました。
すると、彼女はきっぱりと「いいえ、体力よ!」と、二の腕の筋肉をみせ、「容姿とか能力とかは二の次、三の次。一に体力、二に体力。とにかく体力なの。」と息巻いて力説したのです。

それからは、ことあるごとに、いかに海外の航空会社のCAたちが苦労しているのか、新人CAを鍛える難しさについて、毎回聞く役目になったのでした。
それと同時に、入居後、昼夜問わず、彼女の部屋から異様な大きな機械音の騒音に悩まされ始めたのですが、その理由が彼女の二の腕を見てわかったのです。
「ギィィー、ガタンッ。ギィィー、ガッタン!バッタン!!シュンシュンシュンシュン。」
大家さんの息遣いも苦しそうな声とともに、1日何時間、鍛えるのだろうかと、音は気になるわ、彼女の息遣いに一緒に苦しくなるわで仕方ありません。

一度部屋を見せてもらったのですが、本格的なエアロバイクを含むトレーニング機器がいくつかおいてありました。
彼女のCAとしてのプライドをかけて、日々体力づくりに勤しんでいるかのようです。
こうして次第に、私も一緒に体力づくりに誘われたり!?食事の内容(栄養管理)や料理方法まで口を出され、まるで体力のない新人CAを再教育する教官のように思えてきました。
「CAになるわけではないのに、これではたまらーん!」これが本音でした。

日本人女性限定の理由
また、とても魅力的なCAの大家さんでしたが、どうも彼女のほうが、長いイギリス生活で、日本人を恋しいと思っていたようで。
英語で話すどころか、次第に日本の話題や、自分自身のキャリアの悩みまで打ち明けてくるようになり、一介の留学生である私には重荷でしかありませんでした。

大家さんには申し訳ないことでしたが、これにて素敵な家具と設備に囲まれた高級住宅地のフラット生活は、意外なほど早く終止符を打つことになったのでした。
【このフラット生活から学んだこと】
1.入居してみないと分からないことのほうが多い。
2.大家さんと同居する場合、その相性は大切(日本人の大家さんも人によりけり)
3.どんなに環境や設備、条件がよくても、完璧なものはない(何かしらの欠点は必ずあると心得よ)
4.家探しは時間的に余裕をもって、入居回答を急がされる場合、見送ったほうがいいこともある
(急かされ、良い判断ができないことがある)

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ロンドンでの家探しもいよいよ6回目となりました。
前回、初めてのホームステイで、超料理下手のホストマザーによる数か月に及ぶ食事の洗礼を受け、無事?契約満了にてホームステイを終了したお話で終わっておりました。(前回のブログはこちら)
その後はどうしたかというと、春本番を迎える前に、また新しい家を探すことになり、再度ホームステイに挑戦しようとも思いましたが、自分の体の調子を元に戻すためにも、ここは自炊の道を選択しました。
そこで自炊ができて、落ち着いて勉強もでき、そしてある程度プライベートも確保できる部屋探しが始まったのです。

家探しのチェックポイント
日本でも大都市圏は家賃が高かったりしますが、ロンドンでも年々家賃が高くなってきており、住む形態(シェアか、シングルかなど)や、場所によってもかなり費用は変わります。
自分がいくらくらいまで家賃が出せるのか、予算を予め立てて、希望の場所や家の設備、条件などを絞っていきます。
これまでの私のような失敗をしないために、以下のことを注意して家探しをスタートしてみてはいかがでしょうか。
・危険エリアかどうか(SNSや友人、現地学校のスタッフなどから情報を収集)
※私は明るい時間帯と、暗い時間帯の両方で確認します。日中と夜間でガラリと雰囲気が変わるエリアもあります。
・学校への通学時間や交通費を考える
・駅や近所にスーパーマーケットはあるかどうか(自炊の方は特に)

・家の雰囲気は好きかどうか(結構直観と印象は大事です)
・大家さんの雰囲気はどうか(お金のことばかり言わないか、働いているかどうかなど)
・シェアメイトの有無と雰囲気(できれば会うことをお奨めします)
※大家さんが同居でない場合、シェアメイトの友人たちが入り浸りになったり、パーティ好きで夜、騒いだりするケースがあります。

・バスルームの使い方を確認(タンク式かどうかも)、キッチンの設備は古くないかどうか(入居後、故障したりすることもあります)
・契約の条件(デポジットや、契約期間、光熱費、部屋の設備と状態の確認など)
※部屋の備品は確認しましょう。いざ入居したら、壊れていて、代わりに弁償させられる可能性があります。
・公共交通機関がどれだけあるか(地下鉄やバス、ナイトバスの有無も)

・これだけは何があっても譲れないというポイントを明確にしておく
※どうしても譲れない条件を我慢すると、結局ストレスが溜まり、退去することになります。
もっと細かいポイントもあるのですが、こればかりは人それぞれなので、結局は手探りで自分の居心地の良い家を探すしかないのです。
家探しは余裕を持って
さて、私はどうかというと、まずは住宅情報を入手し、気になる物件を手当たり次第連絡を取り、アポを取って、実際に物件を内覧しました。
日本人なら、綺麗に部屋を使ってくれるので、部屋を貸すなら日本人がいいという大家さんも結構多いのです。
ただ、過去の痛い経験から、上記のチェックポイントを確認しながら、絞り込んでいきました。

ただ、一番の苦労するところは、退去する期日と入居する時期のタイミングが合わない場合もあり、退去時期が迫ると、焦りますし良い判断がつかないまま、物件を決めてしまうことが多いのも事実です。
住宅探しをする方は、ぜひ、時間的に余裕をもって探し始め、交渉されることをお奨めします。
そして私もホームステイ退去まで時間が迫って来ていて焦っていました。
そんな時に、一つの物件に目が留まりました。
「日本人女性のみ希望」
「家は綺麗、清潔、基本的設備完備」
「すぐに入居可」
「女性オーナー」
女性の大家さんなら、と電話をかけてみました。

大家はイギリス在住の日本人女性
その大家さんはイギリスに長く住む日本人女性でした。
「日本人かぁ・・日本語ばかりの環境になるから、やめた方がいいな」と思っていたところ、その大家さんは、「一度見に来てくれれば、きっと気に入るから。」と奨めてくれ、「見に行くだけなら」という気持ちでアポ取りをしました。
場所はテームズ川沿い近くで周りにはプライベートスクールがいくつか立ち並ぶ、高級住宅エリアにありました。

物件は比較的新しい長屋タイプのフラットで、生活に必要な物は全てそろっていて、台所や浴槽も清潔、リビングのテレビもイギリスではまだ珍しかった55インチくらいの大型テレビや、ソファ、大理石のテーブル、調度品も完璧に揃っていました。
もし、大家さんが日本人でなければ即決するくらい住居環境がよかったのです。

彼女が言うには、彼女は某海外の航空会社でシニアCAとして搭乗しているということでした。
また1か月のうち、1-2週間はフライトで留守をし、その間、家を留守にするのも心配なため、空いている部屋を日本人の方に貸しているということでした。
また、英語環境の不安を口にすると、家にいる間は英語でも構わない、問題ないということでした。
すらりとした大家さんは、それはそれは自信に満ちていて、とてもパワフルな人でした。

イギリス在住でCAとして海外を飛び回って活躍している姿は、きっと憧れる人が多いだろうなと思いつつ、「ダメなら次の人に回すから、早く決めてほしい」という言葉も後押しとなり、私は次の住処を即決してしまったのでした。
確かに彼女はフライト中のときは、月に1週間~10日間くらいは帰宅せず、帰宅すれば2週間くらい自宅で過ごし、またフライトに出るという生活でした。

その間、私自身は、綺麗で清潔な環境の中、悠々自適なロンドン生活を満喫できるはずだったのです。
ただ、結論から言えば、この素晴らしい家もまた、私の最終のお城にはなりませんでした。
その理由はほどなく身をもって知ったのです。
CA仕込みの体力づくり
ある時、大家さんが「CAに憧れる人多いよね。でもそれは日本だけだと思うわ。海外の航空会社のCAは賃金は安いし、今は国際便だから我慢しているけどね。CAに一番必要なものってわかる?」と聞いてきました。
私は、「コミュニケーション力?英語力?」と答えました。
すると、彼女はきっぱりと「いいえ、体力よ!」と、二の腕の筋肉をみせ、「容姿とか能力とかは二の次、三の次。一に体力、二に体力。とにかく体力なの。」と息巻いて力説したのです。

それからは、ことあるごとに、いかに海外の航空会社のCAたちが苦労しているのか、新人CAを鍛える難しさについて、毎回聞く役目になったのでした。
それと同時に、入居後、昼夜問わず、彼女の部屋から異様な大きな機械音の騒音に悩まされ始めたのですが、その理由が彼女の二の腕を見てわかったのです。
「ギィィー、ガタンッ。ギィィー、ガッタン!バッタン!!シュンシュンシュンシュン。」
大家さんの息遣いも苦しそうな声とともに、1日何時間、鍛えるのだろうかと、音は気になるわ、彼女の息遣いに一緒に苦しくなるわで仕方ありません。

一度部屋を見せてもらったのですが、本格的なエアロバイクを含むトレーニング機器がいくつかおいてありました。
彼女のCAとしてのプライドをかけて、日々体力づくりに勤しんでいるかのようです。
こうして次第に、私も一緒に体力づくりに誘われたり!?食事の内容(栄養管理)や料理方法まで口を出され、まるで体力のない新人CAを再教育する教官のように思えてきました。
「CAになるわけではないのに、これではたまらーん!」これが本音でした。

日本人女性限定の理由
また、とても魅力的なCAの大家さんでしたが、どうも彼女のほうが、長いイギリス生活で、日本人を恋しいと思っていたようで。
英語で話すどころか、次第に日本の話題や、自分自身のキャリアの悩みまで打ち明けてくるようになり、一介の留学生である私には重荷でしかありませんでした。

大家さんには申し訳ないことでしたが、これにて素敵な家具と設備に囲まれた高級住宅地のフラット生活は、意外なほど早く終止符を打つことになったのでした。
【このフラット生活から学んだこと】
1.入居してみないと分からないことのほうが多い。
2.大家さんと同居する場合、その相性は大切(日本人の大家さんも人によりけり)
3.どんなに環境や設備、条件がよくても、完璧なものはない(何かしらの欠点は必ずあると心得よ)
4.家探しは時間的に余裕をもって、入居回答を急がされる場合、見送ったほうがいいこともある
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