北京大学医学部ブログ

国境なき医師団 講演会

医学部ブログ
進学コース総合学習授業の一環で、国境なき医師団の外科医にお越しいただき、講演会を実施しました。

先日、順天堂医院見学で触れた最先端医療とは逆に、医療環境が整わないうえ命の危険もある過酷な状況の中での医療活動の現状や、何故そのような環境に身を置くことを選択したのか?という医師やスタッフの考え方に触れる機会をいただきました。

途上国での医療活動に興味を持つ学生も多い中、改めて医師としての考え方ややりがいを感じることが出来たようです。

事前に学生が提出した質問を元にお答えいただく形式で、インタラクティブな質疑応答もあり、動画や写真と共にリアルなお話が聞けて、非常に充実した総合学習の時間となりました。







≪学生感想文≫

・医師という職業に対して非常に考えさせられる時間だった。「医学部は職業訓練校」といっていた父の言葉を思い出したのと同時に、様々な分野に対してアンテナを張っておこうと思った。60,70代でも参加されている方がいらっしゃると聞いて安心した。自分も貢献できるように、しっかり経験を積みたいと思う。

・「本当の医師とは…」というその医師像が見えた。

・医師を志すにあたり、一番初めに浮かんだ選択肢が“国境なき医師団”でした。理由は、世界に出たいから、という浅い理由から、医師不足は日本だけじゃない、世界という広い視野で見るともっと必要とされている場所はあるはずだ、という少し深い理由まであります。講演会の内容で最も印象的だったのは、「好きだからしている」という言葉です。自分が好きだから目指している以上、志から遠のくことのないように頑張ろうと思いました。まずは医師になる目標に向かって、10年後きちんと準備ができた状態で「国境なき医師団」のスタッフ応募フォームを記入していることを楽しみにしていきたいです。

・現地に行ったからこそ言える事や状況を詳しく聞くことができ、リアルにイメージすることができた。大変なことばかりではなく、その中でもその国・環境を楽しんでいる事がうかがえた。

・情勢の悪い場所で活動していても、明るくミッションをこなしている様子を見て、緊迫した状況に向き合いつつ息抜きもバランス良く両立させることが大事だと感じました。今後世界に出ていく上で頭の中に今回の内容を残したまま、中国へ行きたいと思いました。

・国境なき医師団に参加するのは、すごい覚悟がいることだと、今日実際に聞いて改めて思いました。今までの自分の認識は甘かったと思いました。常に命の危険と隣合わせで働いていること、とても尊敬します。

・国境なき医師団への興味が深まりました。先生の“立派な事をやっている意識だと歪が出る、好きでやるのが大事”という言葉に深く納得しました。

・医者になったあとに、調子に乗るな、という言葉が心にささりました。

・国境なき医師団の医師に関わらず、すべての医者に共通する重要なことをたくさん聞けたと思う。例えば、医師として、話して人を動かす力が必要だとか、自分が好きでやることが重要だとかは日本で働くとしても大切にしたいと思った。
以上


今後も北京大学医学部進学コースでは医師を目指す学生の志や希望に寄り添い、価値のある総合学習の時間を提供していきます。

執筆:ISIスタッフ 遠藤