北京大学医学部ブログ

大学病院において最先端の医療現場見学会を実施しました!

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10月20日、順天堂大学医学部附属順天堂医院にて医療現場見学を実施しました。
北京大学医学部卒業生が、日本の医師免許を取得後、同医院に医師として数名お世話になっています。現場の先生方からの評価も非常に高く、医学部進学コースの学生に対しても毎年このような稀有な機会をいただいています。

進学コース生にとっては、今回の見学会を通して、現場の医師の生の声を聞き、実際の医療現場を目の当たりにすることによって、医師として働く自分の将来像を具体的に思い描く大変貴重な時間となりました。

見学当日はまず大教室において同病院の概要や「これからの時代に求められている人物像」などをご説明いただいたあと、天皇陛下の執刀医として著名な天野篤医師より北京大学医学部進学コースの学生に対し直接激励の言葉をいただきました。
その後担当いただいた医師誘導のもと、病院内の各科や施設を見学しました。



中でも「これからの時代に求められている人物像」として、「コミュニケーション能力の高い医師」、「国際化に対応できる医師」というキーワードがでてきたことが印象的でした。
また、「中国人の患者が増えてきているので、中国語を使える人がいてほしい。」とおっしゃるなど、北京大学医学部生に対する医療現場からの期待が大きいことを肌で感じ、学生達たちには大きな励みとなりました。

世界でも有数の心臓血管外科医である天野篤医師からは、学習のポイントや、医師になる上での心構えなどについてお話しいただきました。

「今は、このまま突き進んで将来どうなるかという不安があるかもしれない。しかし、皆さんが多くの日本の医学部生とは違う選択をしたアドバンテージは必ずある。
そのアドバンテージを活かして、日本の医学部生とは違う努力をし、別の特徴を持つことで、さらにリードすることができるだろう。10年くらい先の日本の医学界、もしくは世界の医学界のリーダーになるかもしれない。もしかするとこの中から1人くらいノーベル賞を取る人が出てくるかもしれない。私も医者になったときに、天皇陛下の手術をするなんてこと予想すらしていなかったのだから。」
と、勇気づけられるお言葉までいただきました。

学生達たちからは、「憧れの天野先生と会えて緊張したけどとても嬉しかった。今後の励みになった。」など、感激の声があがりました。




天野先生(写真中央)と共に


北京大学医学部卒業生の竹井さん(写真中央)と共に

今回、この病院見学を通して感じたことが、「希少価値のある医師」になる一歩であったことは間違いありません。

レポート担当:医学部留学センター 菅井