【旅マナ】旅人先生と学ぶ世界のあれこれ~イスラムのリアル~
GECより
旅人先生と学ぶ世界のあれこれ~イスラムのリアル~
こんにちは、グローバル教育センターです。
ISIグローバル教育センターは昨年度設立され、
今年はグローバルのリアルを中高生のみなさんを中心にお伝えすべく、
様々な企画を立ち上げています。
その一つが今回から10回シリーズで始まった「旅人先生と学ぶ、世界のあれこれ」です。
このシリーズの売りは、「旅するように学ぶ」こと。
旅では未知の文化との遭遇に、発見や感動があります。
ですので、このシリーズではあまり日本人が訪問しない国や地域のリアルを題材に、グローバルのリアルを切り取ってみたいと考えています。
その第一回目は21世紀になって何かと話題の「イスラム」についてです。
旅するように楽しみながら
今回第一回目を実施した場所は、東京都池袋にあるサンシャイン60ビルのISIグローバル教育センターオフィス。
今年の2月にサンシャイン60にISIグループの本社が移転して、とってもおしゃれなデザインオフィスになりました。
このオフィスに多くの中高生の方にも来てもらいたくて、第一回目はオフィスのど真ん中のラウンジスペースを使用して、
気楽な雰囲気で、旅人先生の講座を行いました。写真で見るとこんな感じ。
教室という雰囲気は全くないです。
第一回目は高校生、高校の先生、ISIグループ在校生と多様な参加者を迎えての講座となりました。
参加してくれたきっかけを聞いてみると、たまたま最近イスラムに興味があって、本を読んでいたところ、
今回の企画があることを知って、速攻予約をしてくれた方。
将来は途上国の支援に関わる仕事をしてみたいと考えていて、途上国にはイスラム教の国が多くあるので、
その実際を知りたくて参加してくれた方。
一人一人、それぞれの参加理由があったようです。
「知らない」ということからくる誤解
旅人先生が講座の中で、参加者の方にいろいろと質問をされました。
その中で、イスラムのイメージについての質問がありました。
おそらくこの記事を読んでいるあなたも「イスラム」という言葉にひっついている「何か怖い」というイメージを持っているかもしれませんね。
実は参加者の多くが、共通にそういったイメージを持っていました。それは僕も同じでした。
旅人先生が訪れたイスラムの国は中東地域、北アフリカ地域、中央アジア地域と様々あるのですが、
そのどの国でも、イスラムの国の市民はともて人懐っこく、旅をする外国人をおもてなしする心で溢れていたというのです。
ある意味、人と人の距離が近く、困っている人がいたら助けようという心が社会に普通にある印象だというのです。
その一つの要因としては、イスラムには「喜捨」という習慣があり、貧しい人がいたら施しをする、という文化が根付いているようです。
イスラムの国の人たちが凶暴で、何か怖い人たちという日本での報道の一面のみに触れていると、もしかするととんでもない誤解をしてしまうのではないかと感じました。
もちろん、外国にいるのですから、最低限のリスク管理は必要です。
でも、必要以上の警戒心と猜疑心は、旅での出会いの価値を半減させてしまうかもしれないし、
もしかすると、相手に対してとっても失礼な行動をとるかもしれません。
一度に全部を理解することはできませんが、こういった日本での報道だけを見ていては知ることのできないイスラムの一面を知ることで、
あなたの旅や、日本でイスラムの方と出会ったときの出会い方は、随分と違ったものになるかもしれません。
「日本人」であることの幸福
旅人先生の体験記の中では、全てをマネすることはできない体験もありました。
それは、難民キャンプに行った体験です。
ヨルダンというシリア難民が集まる難民キャンプに旅人先生が行ったときの体験をお話くださいました。
特別な許可がないと、入ることができない地域だったそうですが、
ヨルダン人の旅行会社の方と現地でであった日本人に仲介してもらい、
少し期間だけ難民キャンプに滞在する予定だったそうです。
でも、仲介にはいってくれた方々とトラブルになって、なんとキャンプから出るための手続きができなくなってしまったのです。
いよいよ出れなくなってしまったその状況で、助け舟を出してくれたのが難民となったイスラムの青年でした。
そのイスラムの青年はただ旅人先生が「日本人」であるという理由で、助けてくれたというのです。
イスラム世界で戦後日本が経済的支援を行い、紛争地域の戦闘に関わってこなかったという平和的努力がこういったかたちで実っているのです。
イスラムの世界からは「日本人」は平和な民族である、という理解を得ているというのです。
その助けてくれたイスラムの青年は、交流していく中で、旅人先生に自分はどういう光景を見ながら、
この難民キャンプにたどり着いたのかという話をしてくれたそうです。
そしてその青年はスマートフォンに収めらた、実に生々しい荒野の風景を見せてくれたのです。
そこには平和とは程遠い、凄惨な風景が映し出されていました。
イスラムの世界に紛争があることは事実ですが、それは一部の狂信的な指導者によってもたらされた悲劇でもあります。
多くのイスラムの方々は、伝統的なコーランの教えに基づいて平和に暮らしている人たちなのです。
旅人先生のようなマネはできませんが、その経験から日本人がイスラムの人たちからどう見られているのか、
また、日本が戦後に行ってきた多くの人には知らされていない国際貢献の一端を知る機会になりました。
旅が教えてくれるグローバルのリアル
最近はLCC(格安航空)の登場によって、気軽に手軽に海外に行くことができるようになりました。
日本人があまり知らない地域も、調べてみれば比較的リーゾナブルに旅行できることがわかります。
グローバルな世界は、日本ではもはや誰でも手に届く時代になっています。
ちょっとだけの好奇心と、ちょっとだけの行動力があれば。
現地に行かなくても、インターネットで知れるという意見もあるかと思います。
でも、日本語だけで調べることのできる範囲では限界がありそうです。言語的なスキル、検索に関するスキルがあれば、話は別ですが。
だから僕たちはあなたに実際に行動してみることをお勧めしたいです。
あなたの五感をめい一杯使って、グローバルのリアルを感じてみて欲しいです。
あなたにとっての世界のあれこれについて、リアルな情報を周りの人たちに伝えていって欲しいです。
あなたの一歩が、グローバルの未来を創る意味ある一歩となるはずですから。
次回のお知らせ
次回の旅人先生の講座は、6月15日土曜日開催予定です。次回の国は近くて遠い国、北朝鮮です。
勉強してきてから参加してもよし、全く何もしないで参加してもよしです。
予約は⇒コチラからお願いします。
気軽にお申込み下さい。一緒に旅するように学びましょう。
こんにちは、グローバル教育センターです。
ISIグローバル教育センターは昨年度設立され、
今年はグローバルのリアルを中高生のみなさんを中心にお伝えすべく、
様々な企画を立ち上げています。
その一つが今回から10回シリーズで始まった「旅人先生と学ぶ、世界のあれこれ」です。
このシリーズの売りは、「旅するように学ぶ」こと。
旅では未知の文化との遭遇に、発見や感動があります。
ですので、このシリーズではあまり日本人が訪問しない国や地域のリアルを題材に、グローバルのリアルを切り取ってみたいと考えています。
その第一回目は21世紀になって何かと話題の「イスラム」についてです。
旅するように楽しみながら
今回第一回目を実施した場所は、東京都池袋にあるサンシャイン60ビルのISIグローバル教育センターオフィス。
今年の2月にサンシャイン60にISIグループの本社が移転して、とってもおしゃれなデザインオフィスになりました。
このオフィスに多くの中高生の方にも来てもらいたくて、第一回目はオフィスのど真ん中のラウンジスペースを使用して、
気楽な雰囲気で、旅人先生の講座を行いました。写真で見るとこんな感じ。
教室という雰囲気は全くないです。
第一回目は高校生、高校の先生、ISIグループ在校生と多様な参加者を迎えての講座となりました。
参加してくれたきっかけを聞いてみると、たまたま最近イスラムに興味があって、本を読んでいたところ、
今回の企画があることを知って、速攻予約をしてくれた方。
将来は途上国の支援に関わる仕事をしてみたいと考えていて、途上国にはイスラム教の国が多くあるので、
その実際を知りたくて参加してくれた方。
一人一人、それぞれの参加理由があったようです。
「知らない」ということからくる誤解
旅人先生が講座の中で、参加者の方にいろいろと質問をされました。
その中で、イスラムのイメージについての質問がありました。
おそらくこの記事を読んでいるあなたも「イスラム」という言葉にひっついている「何か怖い」というイメージを持っているかもしれませんね。
実は参加者の多くが、共通にそういったイメージを持っていました。それは僕も同じでした。
旅人先生が訪れたイスラムの国は中東地域、北アフリカ地域、中央アジア地域と様々あるのですが、
そのどの国でも、イスラムの国の市民はともて人懐っこく、旅をする外国人をおもてなしする心で溢れていたというのです。
ある意味、人と人の距離が近く、困っている人がいたら助けようという心が社会に普通にある印象だというのです。
その一つの要因としては、イスラムには「喜捨」という習慣があり、貧しい人がいたら施しをする、という文化が根付いているようです。
イスラムの国の人たちが凶暴で、何か怖い人たちという日本での報道の一面のみに触れていると、もしかするととんでもない誤解をしてしまうのではないかと感じました。
もちろん、外国にいるのですから、最低限のリスク管理は必要です。
でも、必要以上の警戒心と猜疑心は、旅での出会いの価値を半減させてしまうかもしれないし、
もしかすると、相手に対してとっても失礼な行動をとるかもしれません。
一度に全部を理解することはできませんが、こういった日本での報道だけを見ていては知ることのできないイスラムの一面を知ることで、
あなたの旅や、日本でイスラムの方と出会ったときの出会い方は、随分と違ったものになるかもしれません。
「日本人」であることの幸福
旅人先生の体験記の中では、全てをマネすることはできない体験もありました。
それは、難民キャンプに行った体験です。
ヨルダンというシリア難民が集まる難民キャンプに旅人先生が行ったときの体験をお話くださいました。
特別な許可がないと、入ることができない地域だったそうですが、
ヨルダン人の旅行会社の方と現地でであった日本人に仲介してもらい、
少し期間だけ難民キャンプに滞在する予定だったそうです。
でも、仲介にはいってくれた方々とトラブルになって、なんとキャンプから出るための手続きができなくなってしまったのです。
いよいよ出れなくなってしまったその状況で、助け舟を出してくれたのが難民となったイスラムの青年でした。
そのイスラムの青年はただ旅人先生が「日本人」であるという理由で、助けてくれたというのです。
イスラム世界で戦後日本が経済的支援を行い、紛争地域の戦闘に関わってこなかったという平和的努力がこういったかたちで実っているのです。
イスラムの世界からは「日本人」は平和な民族である、という理解を得ているというのです。
その助けてくれたイスラムの青年は、交流していく中で、旅人先生に自分はどういう光景を見ながら、
この難民キャンプにたどり着いたのかという話をしてくれたそうです。
そしてその青年はスマートフォンに収めらた、実に生々しい荒野の風景を見せてくれたのです。
そこには平和とは程遠い、凄惨な風景が映し出されていました。
イスラムの世界に紛争があることは事実ですが、それは一部の狂信的な指導者によってもたらされた悲劇でもあります。
多くのイスラムの方々は、伝統的なコーランの教えに基づいて平和に暮らしている人たちなのです。
旅人先生のようなマネはできませんが、その経験から日本人がイスラムの人たちからどう見られているのか、
また、日本が戦後に行ってきた多くの人には知らされていない国際貢献の一端を知る機会になりました。
旅が教えてくれるグローバルのリアル
最近はLCC(格安航空)の登場によって、気軽に手軽に海外に行くことができるようになりました。
日本人があまり知らない地域も、調べてみれば比較的リーゾナブルに旅行できることがわかります。
グローバルな世界は、日本ではもはや誰でも手に届く時代になっています。
ちょっとだけの好奇心と、ちょっとだけの行動力があれば。
現地に行かなくても、インターネットで知れるという意見もあるかと思います。
でも、日本語だけで調べることのできる範囲では限界がありそうです。言語的なスキル、検索に関するスキルがあれば、話は別ですが。
だから僕たちはあなたに実際に行動してみることをお勧めしたいです。
あなたの五感をめい一杯使って、グローバルのリアルを感じてみて欲しいです。
あなたにとっての世界のあれこれについて、リアルな情報を周りの人たちに伝えていって欲しいです。
あなたの一歩が、グローバルの未来を創る意味ある一歩となるはずですから。
次回のお知らせ
次回の旅人先生の講座は、6月15日土曜日開催予定です。次回の国は近くて遠い国、北朝鮮です。
勉強してきてから参加してもよし、全く何もしないで参加してもよしです。
予約は⇒コチラからお願いします。
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